こんにちは。川崎の着付け教室KIMONO DOOR 齋藤です。
ブログへご訪問いただきありがとうございます!
3月4月は卒入学式などセレモニーのシーズンですね。
今年お子様がご卒業・ご入学を迎えるママさん、おめでとうございます!
お着物で式典に参列する予定の方や、
したいと思われてる方もいらっしゃるかと思います。
お着物での卒入学業式参列をより素敵な思い出にしていただきたいので
お着付けをする側として、また着物ユーザーとしての私から、
普段あまりお着物に馴染みがない方へ向けてのアドバイスやヒントをお伝えしたいと思います。
目次
【tips① 着物の裾汚れに注意を】
もしも式典が行われる会場が〈スリッパに履き替えが必要〉な場合、
着物の裾が汚れるのを防ぐために高めのヒールスリッパを持参するか、
または
着物の裾を少し短めに着付けると安心です!
具体的な裾丈(裾の位置)は、
床上2cm~足首が見えない程度までが目安です。
一般的に、フォーマルシーンで着る時お着物(訪問着や付け下げなど)の場合は、床スレスレの長さで着付けます。
裾丈が床スレスレでも、草履で歩くなら底が厚いので裾が汚れることは殆どないのですが、
普通のスリッパだと高さがないため注意が必要なんです。
因みに、フォーマルな着物の裾を床スレスレに着付けるのは、
足が隠れた方がエレガントに見えるから、です。
でも、スリッパ履き替えの学校も多いですよね。
知らぬ間にに着物が汚れてしまってはショックなので
着物を着慣れていない場合は特に、
見た目のベストよりも着物の安全を優先する方がオススメです。
着付けを依頼してる場合、裾の長さを確認して貰えるとは思いますが、
念の為に、スリッパに履き替える旨と底の厚みを伝えておくと安心かと思います。
【tips② 冷え性の方は防寒対策がオススメです】
寒がりの方・冷え性の方限定のお話ではありますが…
防寒対策としては、
膝上丈のレギンス、
足袋の下に履く足袋用ソックス、
半袖の襟ぐりが大きめに開いたインナー、
がオススメです。
腹巻付きレギンスの場合はおヘソ下まで折り返してください。
シルエットに響かないような薄手のものがベストです
防寒インナーも長袖の場合は肘くらいまで折り返して着るのもアリです
3月~4月の初めだと、まだ寒い日もありますし、
体育館て底冷えするイメージがあります…。
コロナの対策のため、運動場で式典が行われる学校もあるそうで、
寒がりな私が想像すると、
そんな場所で動かず長時間じっとしてのるって、冷えるかなぁ…と思いました。
女性の着物は
袖の身体側(振り部分)が縫われていないので、寒い時期はそこから結構冷気が入ってくるんです。
足元も、裾除けや襦袢を重ねるとは言え、
冷え性の方は素足だと厳しいかもしれません。
式典中にガクブルだと、悲しい思い出になってしまうので
寒がり冷え性の方は防寒対策も考えておくと安心かと思います。
【tips③ 羽織もの】
行き帰りの防寒や埃よけとしては、
「道行」や「道中着」という前が締められるコートがあります。
「羽織」が1番気軽で着ている方が多いかなと思います。
道行や道中着と違って前が閉じられないのですが、
洋服で言うカーディガンの扱いなので室内でも着たままでも大丈夫なものです◎。
でもコートも羽織も絶対着なければいけない訳ではないです。
厚手のストールがあれば、袖を通さなくても羽織れますし、式典中は膝掛けにもできます
着物の時は荷物もなるべく軽い方が楽ですね!
【tips④ 着用中の汚れ防止と着用後のケア】
着物着用中の汚れ防止で気をつけていただきたいことをご紹介します。
トイレや手洗い
まずトイレ、慣れないと大変かもしれません。
ちょっと面倒ですが着物の裾、襦袢の裾、肌着の裾が重なっているのを1枚づつ順番に剥がして上に持ち上げるようにします。
座るまでいつもより時間かかります!
なので、ギリギリまで我慢しないように余裕を持ってトイレへ行くことを強くオススメします。
次に手を洗う時です。
袖が濡れないように帯と着物の間に挟んでから洗ってくださいね。
(慣れれば脇に挟むだけでイケますが(-∀-))
因みに手を拭いた後は、帯の間にある帯揚げが崩れていないかと、後ろ姿を鏡でチェックから出ると良いです
飲食時の注意点
水の水滴が少し付いただけなら、乾いた布で叩くように吸い取れば問題ありません。
でもお茶やコーヒーは注意が必要です。
私の体験談ですが、
座っている時にペットボトルのお茶を飲もうと蓋を開けたら、しずくが2.3滴ひざに落ちてしまったことがあります
なので今は座りながらペットボトルを開ける時は、膝に手ぬぐいを置いてからにしています。
3年くらい前なのですが、その場ですぐに乾いた布で叩くように吸い取ったので、
今のところシミになってはいないです。
事前に着物専門のクリーニング店の下調べを
でも乾燥が甘かったり、着た後数年は着る機会がなく仕舞ったままになる場合には、
お茶であってもどうなるかは専門家でないと分かりません。
こんな事を言ってしまうと、汚れないように戦々恐々とした気持ちで着ることになってしまうかなとも思ったのですが、
飲むとき食べる時だけ少し気を使えば大丈夫です!
でももし万が一汚してしまった場合も考えて、
事前に念のため信頼できそうな着物専門のクリーニングのお店や応急処置の方法を調べておくと安心です。
メイク類の油性汚れ、水溶性の汚れで対処方法も違いますし、
汚れが付いてしまってから調べるとかなり焦ってしまうと思います。
着物も洋服と変わらず、汚れが付いた時は一日でも早く処置した方が落ちやすいです。
時間が経つほど落としにくくなって、落としにくくなるほど処置のお値段も上がるのも事実です。
時間の余裕のある時に相談しやすそうなお店を調べておくのがおススメです
意外に大事!着用後のケア
帰ってきた後は汚れがないか全体を確認して、丸一日着物を日の当たらない風通しの良い場所で干します。
一日以上の干しっぱなしは、着物の裾の歪みが生じる危険があるのでNGです。
足袋はどうしても汚れやすい物なので、
汚れた個所は子供の上履きを洗うような洗剤で予洗いしてから洗濯すると落ちやすいです。
もし頻繁に着ることになりそうな着物なら、撥水加工もおすすめです。
【tips⑤ 写真の撮られ方】
卒業式も入園式も子供が主役ではありますが、
せっかくのお着物なので、
より良い記念になるような、ずっと飾っておきたくなるような写真を撮りたくないですか♪
まずは立ち方ですが、
着物は「左半身」をメインに撮ると美しいので、
カメラに対して少し左肩を向けるように立つのがおススメです。
卒入学式で着るような訪問着や付け下げなら、上半身は左胸左肩エリアを中心に柄が入っているので尚更です。
胴回りの帯の柄も、メインの部分が中央より少し左側になるように着付けてくれるはずです。
肩は落として、首をスッと伸ばすようにします。
そして左脚の膝を内側に少し曲げるようにします。(かかとが少し草履から浮く感じになると思います。)
こうするだけで✨細見え効果✨があります。
後は指先まで気を抜かないイメージを持つと着物姿はより美しく見えます。
日本舞踊も指先まで神経が通った動きが舞の美しさを強調しますよね。
お腹の前で手首を曲げて、両手を重ねて映るだけで「美しいキモノ」感がでます✨
手持ちのカバンやストールは、人に預けられたら良いですが無理ならなるべく裾模様が隠れないような位置で持つのが良いです。
ソースはすべて着物雑誌に載っている写真です。
なのでポイントは
着物雑誌の表紙を飾る、松島菜々子さんや宮沢りえさんになりきることです笑。
お子さんと一緒だけではなく、
ぜひソロでも映えるお着物姿の写真を撮って貰ってくださいね✨
以上、【お着物での卒入学業式参列をより素敵な思い出にするためのTips】でした。
出張着付けをする時も、子供って親が着物を着ているとすごく喜びます♪
ママが綺麗になることがやっぱり嬉しいみたいです😊。
卒入学式に着物で参列されるお母さまのご参考になれば幸いです!
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