最初だからこそちゃんと考えたい。シンプルな【着物と収納】のお話 その①湿気対策

着物の大敵はこの3つです。

⚠️湿気
⚠️虫
⚠️畳みシワ

こちらの記事では湿度対策についてお話したいと思います。

梅雨~夏は要注意

湿度が60%以上になる梅雨~夏は着物に湿気が溜まりやすいです。

そのまま放置すると、カビと臭いの原因になります😱

それはもう、確実に。

対策の基本は春か秋の「虫干し」です。

着物と帯を広げて日陰で干すことで、溜まった湿気を飛ばします。

特に家で気軽に洗うことの出来ない「絹」の着物は少なくとも年に1回は干すようにします。

海の近くにお住いがある場合は、1年通して湿気がたまりやすいようです。

年2回干すと安心かと思います。

プラスチックケース収納について

着物と言えばおばあちゃんの家で「桐たんす」に収納されていたイメージを持っている方も多いのではないでしょうか。

桐は防湿・防虫効果が高いので、着物の収納にずっと使われ続けています。

でも、いきなり桐ダンスを持つのも値段やスペースを考えると中々ハードルが高いですよね。

手持ちの着物や帯がまだ5枚以下なら、普段洋服を置いているクローゼットやタンスなどでスペースを確保して保管でも大丈夫です。

ただし、セーターなどのウール素材は虫を寄せ付けやすいので着物は離しておいてください。

普段着物なら三つ折りや四つ折りにしてプラスチックケース収納でも。(畳み方には注意点があるので、関連記事の②畳みジワ防止 を参照してください。)

ただし、プラスチックケースは、とっても湿気が溜まりやすいんです。

梅雨から夏は月一回程度、たとう紙を開いて部屋をエアコンで除湿モードにしたり、除湿乾燥機をつけたりして半日くらい置いておくと良いと思います。

開けるのが面倒なら引き出しを開けておくだけでも違いますよ。

除湿剤の取り扱い

除湿剤を一緒に置いておくのも一手なのですが、取り扱いには注意が必要です。
溜まった水が何かで漏れ出てしまうことがないように、安定した場所に置いてくださいね。
そして溜まったら直ぐに捨てるのも忘れずに。私はカレンダーに次回のチェック予定日を書いておきます。
最近100均などにも売っている除湿剤でジェル状に変わるタイプがあります。
棒状なら細いくて場所を取らないから良いかと思い、使っていたことがあるのですが…
何かに引っかかってしまたのか、袋が破けて中身が出てしまっていました😵
除湿剤が着物や帯についてしまうと、シミ取りの専門業者に出さないと取れません。
なのであまりおススメではないのですが、もし使う場合は、そんなことにならないようどうぞ注意してご使用ください。
除湿剤
除湿剤は取り扱いに注意

日光や照明にも要注意

着物の収納場所で湿気と共に注意したいのが、「光」なんです。

長時間、紫外線に当たると変色することがあります。

透明の窓付きのたとう紙だと、そこだけ変色してしまう危険も…

収納場所が例えば押入れの中など暗い場所なら良いのですが、常に日光が当たっていたり照明の明かりに晒されている状態なら暗めの布で覆うなどの対策をしてくださいね。

 

おすすめ便利グッズ

便利グッズとしては、防湿防虫防カビ効果がある「きものキーパー」という専用の収納袋があります。

結婚式に着ていくような訪問着など、一年に一回は必ず袖を通す訳ではない着物や帯はきものキーパーに入れておくと安心です。

ただし、万能ではないので一年の一回の虫干しはした方が良いです。

私は子供の七五三の祝い着はきものキーパーで保管しています。

まとめ

着物の湿気対策をまとめると、

☆年一回の虫干しだけは必須

☆着物が少ない内は普段のタンスやクローゼット、プラスチックケース収納でも大丈夫。でも、ウール製品を近くに置かないことと、閉めっぱなしではなくたまに引き出しを開けて除湿をする

☆除湿剤を使う場合は取り扱いに注意を

☆使用頻度が低い着物は、便利グッズ「きものキーパー」での保管もおすすめ

 

以上、湿気対策のお話でした。

着物は出して「着ること」が一番良い湿気対策です。

空気が動かない、風の通らない場所にずっと置いておくと湿気や虫がどうしても寄ってきます。

普段全く使わない部屋よりも、生活の中で自然に目につく場所で保管する方が空気も通るし換気もしやすいので着物にとっては良い環境です。

便利グッズも活用しながら、無理なくご自身の生活に合わせた管理をしてくださいね。

\【なりたいスタイルが分かる!着物診断チャート】プレゼント/
LINEお友達登録はコチラ
\着物診断チャートプレゼント/
LINEお友達登録